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太田 雅之; 中村 詔司
JAEA-Conf 2006-009, p.145 - 150, 2006/11
選択チャンネル核分裂モデルは核分裂収率を計算するために提案している。今回の研究では、チャンネル依存の核分裂障壁(ポテンシャル)に関する単純な仮定に基づいて、核分裂収率の質量分布を計算した。まず、(1)チャンネル依存の核分裂障壁はQ値と分裂片間のクーロンポテンシャルの差で近似できる、とした。このときの分裂片間のクーロンポテンシャルは、基底状態での2つの分裂片の半径と、その分裂片の間の核力相互作用の距離の和から求められる、と仮定した。核の基底状態での形状は、幾つかの質量公式(例えばKTUYやFRDMなど)において報告されている。また、(2)鞍点附近のポテンシャルの曲率は、この解析では直接計算できないため、簡単のためすべてのチャンネルにおいて等しく取った。幾つかの核分裂反応に対する収率の質量分布を、今回報告する。また、マルチモードランダム破断モデルと今回の解析での核の形状の伸びに関しても議論する。
太田 雅之; 中村 詔司
JAEA-Conf 2006-009, p.145 - 150, 2006/11
核分裂収率を計算するために、選択チャンネル核分裂モデルを提案している。今回の研究では、チャンネル依存の核分裂障壁について、以下の仮定に基づいて、核分裂収率の質量分布を計算した。まず、(1)チャンネル依存の核分裂障壁は、Q値と分裂片間のクーロンポテンシャルの差で与えられるとした。すなわち、分裂片間のクーロンポテンシャルは、基底状態での2つの分裂片の半径と、その分裂片の間の核力相互作用の距離の和で求められるとした。ここでは、核の基底状態での形状は、KTUY質量公式における報告値を用いた。また、(2)鞍点附近のポテンシャルは、簡単のため二次曲線で近似した。今回、Th-232, U-235, Pu-239, Pu-241の中性子誘起核分裂に対する収率の質量分布を求めた。分裂片質量A=140-150(及びA=85-95)の領域において差がみられるものの、報告値と大まかな一致を示した。さらに、マルチモードランダム破断モデルにおける対称・非対称分裂と、本解析における核の形状の伸びに関して議論した。
中村 詔司; Laptev, A.; 太田 雅之; 原田 秀郎; 藤井 俊行*; 山名 元*
JAEA-Conf 2006-009, P. 65, 2006/11
原子力の社会的受容は、核燃料の燃焼で発生する長寿命の核分裂生成物(FP)及びマイナーアクチニド(MA)の核廃棄物処分に懸かっている。核変換は、核廃棄物の放射性毒性を減少させる方法の一つである。FPとMA核種の核変換研究には、原子炉中性子による反応率を評価するためには、正確な熱中性子捕獲断面積データが必要である。このような観点から、FP及びMA核種の断面積測定を、放射化法,中性子飛行時間法等の方法で測定してきている。本発表では、中性子飛行時間法による測定のためのデータ収集システム開発について報告するとともに、最近の断面積測定の進捗としてAm-241及びAm-243断面積の暫定結果を報告する。
芳原 新也*; 後神 進史*; 牧永 あや乃*; 海堀 岳史*; 豊川 弘之*; 宇都宮 弘章*; 原 かおる; 北谷 文人; 原田 秀郎; 松本 哲郎*; et al.
JAEA-Conf 2006-009, p.66 - 69, 2006/11
主要なLLFPの1つであるZr(t=1.5310年)の中性子捕獲反応断面積を評価するため、逆反応のZr(,n)反応を非直接測定のプローブとして利用した。統計モデルによる中性子捕獲反応断面積の評価において、光核反応断面積はE1線強度関数に強い制限を与えることができる。本発表では、産業技術総合研究所のレーザー逆コンプトン線ビームを用いたZr(,n)反応断面積の測定について報告する。
森 貴正
JAEA-Conf 2006-009, p.52 - 57, 2006/11
シグマ委員会炉定数専門部会積分テストワーキンググループの20032004年度の活動を報告する。ワーキンググループは、JENDL-3.3, ENDF/B-VI及びJEF 2.2(JEFF-3.0)の炉心解析への適用性を評価するための積分テストを実施した。また、最新のライブラリであるJEFF-3.1とENDF/B-VIIの積分テストの結果も紹介する。
岩元 洋介; 谷口 真吾*; 中尾 徳晶*; 糸賀 俊朗*; 中村 尚司*; 中根 佳弘; 中島 宏; 佐藤 大樹; 八島 浩*; 山川 裕司*; et al.
JAEA-Conf 2006-009, p.118 - 123, 2006/11
加速器施設の遮蔽設計に用いるモンテカルロ輸送計算コードに関して、実験データの不足から厚いターゲットから前方方向に放出される中性子強度の精度検討が十分に行われていない。そこで、250MeV陽子入射により厚いグラファイト,アルミニウム,鉄,鉛から放出される前方方向の中性子のエネルギースペクトルを大阪大学核物理研究センター(RCNP)・サイクロトロンに設置されたTOF(飛行時間)コースにおいて測定し、得られた測定データをPHITS, MCNPXコードによる計算結果と比較した。すべての計算結果は中性子エネルギー20MeV以上で過小評価する傾向にあり、前方方向における中性子生成に関してコードの改良が必要であることを検証した。